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英会話を赤ん坊のように浴びる
英会話の学習において、赤ん坊のように浴びるように聞けといいます。
ネイティブの赤ん坊は通常、数年日常生活を送れば1万時間以上の英会話を浴びることができます。
この1万時間の数字は心理学者のアンダース・エリクソンが提唱した「1万時間の法則」にあてはまります。音楽やスポーツなどのさまざまな分野で1流となるには1万時間の練習や学習が必要というものです。
この法則はマルコム・グラッドウェルの『天才! 成功する人々の法則』で取り上げられ、有名になりました。
日本で仕事や他の用事などをこなしつつ、1万時間以上を英会話を浴びるというのは非常に大変だと思います。
「1万時間の法則」の反対意見としては「練習量」だけでなく、「質」が大事だと言う人もいます。これは最もなことだと思います。もちろん、1万時間努力できる人は効率や質も考えるでしょう。では英会話で効率や質を重視するというのはどういうことになるでしょうか。
ステレオ音声と実際の音声の違い
1例として、聞く音声の質を取りあげます。テレビからの音声やヘッドフォンからの音声はステレオ音声であり、実際の音声とは違います。
我々は肩や耳の形状を反射してきた音声を聞き、認識します。
英語の電話が聞き取りにく い人はモノラル音声に慣れていないこともあると思います。
この意味で、海外でコミュニケーションを取る利点の一つは自然の音声を聞けることでしょう。
ヘッドフォンで聞く音声素材は人間の形状による反射を疑似的に再現した立体音響が理想だと考えます。実際にステレオ音声と比較しても立体音声は脳が反応するように感じます。
KAMUYAI Publishingの『Emerging 英会話』の音声素材は立体(バイノーラル)音声です。無料でダウンロードできます。
http://emerging-language.jimdo.com/enja/
ホロフォニクス
しかし、バイノーラル音声別の立体音声「ホロフォニクス」と比べると立体感は劣ります。「ホロフォニクス」は1980年代に公開され、アルゼンチンの技術者ウーゴ・スカレーリが開発しました。
いまだにどのようにして録音されているかわからないそうです。異常な話ですよね。
ホロフォニクス音声の例