ホームビジネス英語、スペイン語、中国語、日本語のうち、仲間ハズレはどれ?

英語、スペイン語、中国語、日本語のうち、仲間ハズレはどれ?

語順が世界の言語を大別する

英語、スペイン語、中国語、日本語のうち、仲間ハズレはどれでしょう? いろいろな分類ができますが、一つの分類方法は「語順」です。

語順とは(ウィキより):

語順(ごじゅん、word order[1][2])とは、のなかで句やが並ぶ順番のこと[2]である。語順は、ただ一つに決まっていることもあれば、複数の語順が可能なこともある。
音声言語を使って会話をするとき、単語は、一つ一つ順番に発音される。音声言語では(手話と違って)二つの単語を同時に発音することはできない。このため、単語は、文のなかで時間の流れにそって並ぶことになる。これは、形態素など、語よりも小さい単位や大きい単位にも当てはまる。形態素も句も、一度に一つしか発音できないので、ある順番に並べて発音する必要がある。

日本語の語順

日本語は「主語・目的語・動詞」で、英語、スペイン語、中国語は「主語・動詞・目的語」に分類されます。

Wikipediaによれば、調査した1377言語のうち、「主語・目的語・動詞」は565言語(41%)、「主語・動詞・目的語」は488言語(35%)です。基本語順が決定できない189言語を除けば、1188言語のうち日本語の語順は47%、英語の語順は41%となり、これら2つの語順だけで約9割を占めることになります。日本語の語順と同じ言語としてトルコ語、韓国語(朝鮮語)があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%9E%E9%A0%86

「動詞・主語・目的語」のウェールズ語は「その男は車を買った」が「過去 その男 買う 車」のようになるそうです。語順として一番マイナーである「目的語・主語・動詞」型のワラシ語の場合「フアンはなたで野豚を殺した」が「なたで 野豚 フアン 殺す(過去形)」のようになります。
ベイカー『言語のレシピ』より

これほど偏るのはなぜでしょうか。歴史的背景として、英語話者の国が拡大すれば、他を圧倒する場合があります。

別の理由としては人間の脳機能に求められるかもしれません。脳はストーリーとして物事を理解するようで、主語から理解する方が便利なのかもしれません。もちろん、マイナーな語順は、その地域の環境に適応したものである可能性もあります。

語順の壁

とりあえず、日本語話者は英語を学ぶ場合、語順の壁が出てくることになります。逆に英語話者は日本語を学ぶうえで、難しさが増すと思われます。日本語話者は不利な位置にあるという理解で、まず語順に慣れることから学ぶのはいかがでしょうか。

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